Excel 2010は速くなったのか?

さて、新しいExcelを入手したら、とりあえずベンチマークでしょ。拙作「xlBench2000」で、Excel 2007との動作速度を計測してみました。「xlBench2000」は次のリンクからダウンロードできます。

ベンチマーク for Excel 2000

一応、検証に使用した環境も書いておきましょうか。
 OS 名:Microsoft Windows 7 Ultimate
プロセッサ:AMD Athlon(tm) 64 X2 Dual Core Processor 5600+、2900 Mhz
ディスプレイアダプタ:チップセット内蔵グラフィックス(ATI Radeon HD 3200)
インストール済みの物理メモリ (RAM):6.00 GB
合計物理メモリ:5.75 GB
合計仮想メモリ:11.5 GB
ページ ファイルの空き容量:5.75 GB
というパソコンにVirtual PCでWindows XP環境を作りました。
OS 名:Microsoft Windows XP Professional
システムモデル:Virtual Machine
システムの種類:X86-ベース PC
プロセッサ:x86 Family 15 Model 107 Stepping 2 AuthenticAMD ~2921 Mhz
合計物理メモリ:64.00 MB
合計仮想メモリ:2.00 GB
ここに、Excel 2007とExcel 2010(32ビット版)を入れて実行しました。Excelの、その他のバージョンは入れていません。
さて、結果は次の通りです。それぞれ、3回実行した平均です。










テストの内容や、Excel 2003とExcel 2007の速度比較は、Excel 2007レビューの「ベンチマーク(1)」をご覧ください。

全体的に見て、Excel 2010は速度も改善されているようです。Excel 2007では、画面を描画するエンジンが一新されましたが、おそらくはそのせいで「(オートシェイプの)描画」「グラフ」など"画面描画系"のテストはさんざんな結果に終わりました。Excel 2003に比べるとまだまだですが、Excel 2010はだいぶ改善されているようですね。特に「再計算」「(セルの)移動」「ソート(並べ替え)」など、表計算ソフトの基本的な部分で、どれも約50%近い速度改善がされています。「罫線」テストは時間がかかっていますが、そもそもワークシート上で罫線を何百回も高速に設定することは希ですから、一般的な体感速度にはそれほど影響ないでしょう。

本当は、Windows 7(64ビット版)に入れているExcel 2010(64ビット版)の速度も、参考までに計測しようとしたのですが、64ビット版のVBAは、Win32 APIを(そのまま)コールできなくて、速度を計測できませんでした。

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